Someday My Prince Will Come（５） (ページ20)

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『ごめんなさい。嫌だった？』

ちょっとだけ扉を開けて顔を出したら

「逆だよ!!逆！」

って笑顔の涼太くんの顔が至近距離にあった。

うわぁってなってたら、「驚き過ぎやん」ってクスクス笑いながら

「めっちゃ申し訳ないけど、めっちゃ嬉しい！」

ありがと…って、隙間からチュッてキスされた。

『もぉ……』

って扉を閉めると、「もぉ〜。テレんなってぇ！」って声の後、パタパタ歩いて行く足音。

出た……全開涼太くん……。
心臓に悪い。

私がお風呂から出ると、涼太くんが交代で浴室に入って…ソファーに座る私の横に髪を拭きながら座ってきた。

濡れ髪の涼太くん…破壊力半端ないから、直視できないんだけどな……。

目を逸したら私の顔を覗き込み

「なん？」

ってクスクス笑うから、

『近い！』

って離れたら

「ひどくね？」

って。

……だって、ドキドキするんだもん。

ちょっと拗ねながらも、キッチンでお水のペットボトルを取って持ってきてくれ、私に手渡すと、横でごくごく飲んでる。

動く喉仏が…ホントにキレイ。

「近いって言うくせに、ガン見するやん」

苦笑しながら距離を詰めると、

「なんか…話あるんちゃうのぉ？」

って。