Someday My Prince Will Come（５） (ページ11)

今日:12 hit、昨日:27 hit、合計:26,060 hit

211 ページ11

『時間、いいの？』

「ホントはよくない…」

『遅れちゃうよ？』

「うん…。
あの鍵…持っといていいからね？」

『ん？あぁ………うん。ありがと』

昨日、一度家に帰るときに借りてた鍵…。

「ってかさ…ここにいていいけど……？」

『ん………考えとく…』

それ、断る時に言うやつやん…って言ってる時に鳴り出した涼太くんの電話。

「やっば……、絶対怒られる」

苦笑しながら離れ、いってきますって。
手を振って涼太くんを送り出し、キッチンやリビングを片付ける。

洗濯……しといていいかな…。

自分の分や涼太くんのもまとめて洗濯して干して…
お昼はどこかカフェでも行こうかと、マンションを出た。

時間前に世界くんの事務所近くに着いて、久しぶりにテツヤさんのお店に行ってみた。

「……何でこんなタイミングいいんだろうね？」

クスクス笑う隼くんと玲於くんに

『ホントに！』

って笑い、新作を買ってもらって飲みながら一緒に事務所へ。
世界くんに、事務所の仕事を紹介してもらう予定で…って話しながら歩いてたら、

「涼太くん、個人の仕事中で……夕方合流なんだよね～」

って。

『そうなんだ〜』

って言う私に、

「ん？話してないの？事務所来るのに？」

って不思議そうな隼くん。