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『でも…』

「ホントは朝まで帰したくないくらいなのに………」

拗ねたように言ってから、

「それにね?もう……彼女なんだよ?ひとりで帰すとか……するわけないでしょ……?」


涼太くんの「彼女なんだよ?」に過剰反応してしまい………

顔が熱い………。


「もぉ……何でそんなにかわいいかなぁ……」

掴んでた腕を離し、ふわりと抱きしめられながら
耳元でそう言って……

顔を上げたら、私がテレるのを見てニヤニヤしてて…

つい、涼太くんの胸にグーパンチした。


「痛っ」って笑いながら、おでこにキスをして

「こんなんでテレるな」ってクスクス笑う。


「俺ね、好きな子には好き好き言っちゃうタイプだし、彼女はとことん甘やかすから…覚悟してね?」

そう言って髪を撫でて…唇に、また触れるだけのキスをした。

今度は少しだけ長くて……

唇を合わせたあと、もう一度、今度はついばむようにキスをしてから舌を絡める。

急にパッと離れ

「危な………っ」って呟くと、本格的に帰したくなくなる…って苦笑して

「ちゃんとお兄さん達にご挨拶しないまま、お泊りはいかん…」

って。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年12月23日 20時

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