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唇を離すと優しく微笑み、髪を撫でながら大きく息を吐いた涼太くんが

「夢みたいや……」

って呟き、今度は手が背中にまわり、抱きしめられた。


「俺の心臓………破裂するかもしれん」

少し体を離したあと、自分の胸に手を当てた涼太くんが、

ほら……って私の手をとって………


ホントだ………。
涼太くんも、私と同じようにドキドキしてるの…?


涼太くんの目を見たら、吸い込まれそうで……

思わず俯き、目を伏せる。


フフッて笑い、頬にチュッてキスをした涼太くんは、そのまま片手で私を抱き寄せながら、映画を見て…

「帰したくないなぁ……」

って。


『え?』

「やば……本音がもれた……」

って苦笑しながら

「ホントは帰したくないけど……ちゃんと送ります」

そう言って、私の髪を撫でる。


こんな時………どうするのが正解なんだろ…………

『涼太くん………』

「ん?」


「どした?」

優しい声に………気持ちが溢れる。

帰りたくない……けど……

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作者名:ひな | 作成日時:2022年12月23日 20時

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