Someday My Prince Will Come（４） (ページ45)

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『だってさ…息上がるの私だけだし…』

「あのねぇ……俺だって鍛えてるの！一応歌って踊る仕事してんの！」

『でも……』

「なぁ……俺の事、なんやと思ってる？」

何も言えなくて黙ってると

「好きな子にはカッコつけたいって言ってるでしょ？

ホンマは心臓バクバクやし、アレやコレや…聞かせられん事ばっか考えてるで？

なんなら、ご飯とかもういいから、もう一回戦したいって本気で考えてるけど？」

一回で終わらんかもしらんけど？ってイタズラっ子のように笑ってから

「こんな風に言われたら…引くやろ？
どこの男子中学生や！って思うやろ？」

ちょっと拗ねたように言う涼太くん。

『ごめんなさい……素直じゃなくて。
元カノとか…勝手に想像して……』

私の話を途中で遮り「もぉ……」って抱きしめると

「俺だって…Aちゃんの過去の男に妬いてんで？
言うたやん…全部殴ってやりたいって………」

ふぅ〜ってため息をついた後、

「俺がAちゃんの傷痕触ると、ちょっと悲しそうな顔するやん……？

俺はさ…もう、全部まるごと好きなわけよ…。
過去も含めて全部。

けど、Aちゃんはその瞬間……俺じゃない奴の事が頭を過るって事やろ？
ホンマはめちゃくちゃにして、俺の事しか考えられんようにしたいよ？」

って……。