Someday My Prince Will Come（４） (ページ42)

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さすがに靴を脱がなくちゃいけなくて、荷物も手も離した涼太くんだけど…

「スニーカーやったら手、使わんで脱げたのに…失敗や…」

って眉を下げて私を覗き込み…「ん？」って…。

『涼太くん…全開過ぎて困っちゃうよ…』

よほどの困り顔をしてたみたいで……涼太くんに大笑いされたけど、

「ちょっとでもくっついときたい俺の気持ちも、分かって欲しい」

頭をよしよしされて…ふわりと抱きしめられ……

「スキンシップ…慣れてな？」

ってクスリと笑う。

『もぉ………』

って呟く私の頬にキスをしてから、「好きだよ？」って微笑むと、かわいいなぁ〜って言いながら荷物を運んでくれて……。

「ほら、行くよ？」って。

私が買ってきてた食品はキッチンに、お泊りセットが入ったカバンはリビングのはしに置くと、

「なんか飲む？」

ってケトルのスイッチを入れる涼太くん。

『私がするよ？』

って一緒に行って……
カウンターの前でカップを出す涼太くんの背中に顔を付け、腰に腕をまわすと

「どぉした？」

急にデレると戸惑うって言いながら笑ってる。

『ごめん……』

って離れようとすると

「なんでよ……離れんとって？」

って腕を掴み……「なんで謝るの？」って。