Someday My Prince Will Come（４） (ページ39)

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約束の時間にエントランスに降りたら、ソファーでスマホを触ってた世界くんが顔を上げて…フッて一瞬笑ったあと、

「いい顔しちゃって……」

って吐き捨てるように呟いた。

「あぁ……ヤダヤダ………。幸せオーラが出まくってる……」

ってブツブツ言いながらフロントに行き、チェックアウトしてくれ

「帰る……でいいの？」

って。

『どういう事？』

って聞くと

「もう一泊する？」

って、ニヤニヤ。

『ばか……』

って世界くんの腕にグーパンチして、帰るよ！って歩き出すと

「痛てぇ…っつうの」

って笑いながらついてくる。

「ったく、テレんな！」ってニヤニヤするけど、完全に無視！

クスクス笑ってるけど、優しい顔で……なんか余計に腹が立つ。

素直じゃないなぁ〜って思うけど……恥ずかしいもん。

新幹線の中で、涼太くんにラインして…今日も頑張ってねって送ると、

［さっきまで一緒にいたのに、もう会いたい］

って……ホントに甘い……。

世界くんに送ってもらって家に帰って来て………
一人になるとまた、思い出して顔が熱くなる。

私……ちょっと気持ち悪いかも…。

冷静に……って思うけど…………。
昨日の夜の涼太くんの声とか……目とか……引き締まった体とか………チラチラ出てきちゃって………。

脳内お花畑状態じゃん……

こんな……スキンシップに弱かったっけ………私。