Someday My Prince Will Come（４） (ページ31)

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「Aちゃん…明日帰るんだよね？」

『うん。そうみたい……』

涼太くんに聞かれて答えると、そのまま少し間が開いてから

「今から…そっちに行ってもいい？」

って。

『え………っと…』

すぐに答えられなくてあたふたしてたら

「ごめん…ダメだよな…
まだ挨拶も済んでなかった……」

って言った後でため息が聞こえた。

『違う……あの……ごめんなさい』

「ごめん、Aちゃんは謝らないでよ………」

って声は、ちょっと笑ってるけど…

『いいよ？』

私の返事に、「え？」って呟いた涼太くんが「ホントに？」って…。

「ねぇ……意味わかってて言ってる？
ただ一緒に寝るとか…無理だよ？修学旅行みたいに枕投げとか、夜通し恋バナしないよ？」

『わかってるよ？私だって………』

そう言うと、大きく息を吐いた涼太くんが

「30分後くらいに行くから……部屋番号教えて？」

って言った後、また後でって電話を切って……。

ドキドキするのを少しでも落ち着かせようとコーヒーを入れて乗んだけど……

何を飲んでるかわからないくらい…緊張で味がしない。