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なのに、涼太くんは無言で………

『……涼太くん?』

「やば……いきなりそんな素直になられたら…
それはそれで心臓に悪い…」

『………もぉ……どういう事…?』

二人でクスクス笑ってから

『もぉ絶対に言わないからね〜』

って拗ねたフリ。


「いやいやいやいや……何を言うてんの?

大事な彼女の急なデレに、俺やってちょっとおかしくもなるわ…」

クククッて笑う涼太くんに笑わないでって意見しても、

「やば……どうしよ。嬉しいかも〜」

って、聞く耳をもたず…。


サラッと大事な彼女とか言うし……
涼太くんだって心臓に悪い。


『大阪は行けないけど…帰ってきたら、ご飯作りに行く……でいい?』

って、私の言葉に

「じゃあ…それで我慢する〜」

って言う涼太くん。

『ん?』

「ごめんなさい………。調子に乗りました……。
ご飯、作りに来てください…お願いします」

『しょうがない。いいよ〜』


……こんな風に軽口を叩く事もできるようになって来て…
それは、ちょっとだけ進歩………。


「あのさ……泊まりでも………いい?」

急な言葉に、一瞬息が止まりそうになったけど……


『いいよ……?』

って言うと

「じゃあ…、迎えに行くときに、俺からお兄さんにお願いするね?」

って優しい声。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年12月23日 20時

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