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クスクス笑う世界くんに、涼太くんと会うためって……言ったら、

「乙女ですね〜」

って冷やかされ……


『けどね………』

って女の子として終わってるって思ったことを話したら、

「デートくらい………なんか考えてくれるんじゃん?」

って優しい顔。

「それに、別に家デートでもかわいいカッコすりゃいいじゃん!」

って笑う。


会場に戻ると、世界くんは事務所の人に呼ばれて行っちゃって………

私は隅のベンチでちょっと休憩…。

「Aちゃん!ごめんごめん……行こっか」

世界くんに声をかけられ、寝てた事に気付く……

そっか…朝早かったし、満腹だし……で、寝ちゃったんだ……。

「あれ?これ………」

少しズリ落ちてるけど…上着がかかってて……


『涼太くんのだ……』

見たことあるもん、このシャツ。


「やる事も王子だな……」

って笑う世界くんとしての一緒に、客席に座る前に、涼太くんのシャツは持ってたリュックに押し込んだ。

ファンの子は、こういうの目敏いから…。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年12月23日 20時

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