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駅まで送ってもらい、
「ホントにここでいいの?」
って心配する世界くんに
『電車は大丈夫って言ったじゃん。
ちなみに、アパートは駅チカだから……着いてからも大丈夫』
って言うと、じゃあ、ライン教えて?って。
「帰り着いたら連絡して?」
って言いながら、私のIDを登録すると
「あと……なんかあったら……
イヤ、何もなくても連絡して」
って笑って手を振った。
『心配性!』
って苦笑すると
「Aちゃんを心配するの当たり前なの!
家族なんだから…ね?」
『うん……ありがと、世界くん』
振られた後はちょっと気まずかったけど……
あっという間に元通りになった。
今になって思えば、世界くんへの「好き」は、異性としてのそれじゃないってわかる。
絶対に、世界くんも私を好きだけど…
きっと私とおんなじだ。
ひとり暮らししてるアパートに着いて
〚無事に帰り着いたよ!〛
って世界くんにラインすると、すぐに
[良かった〜]
って返事が来た。
今日、聞いた曲は、もうすぐはじまる夢者修行で使うオリジナルのダンストラックらしくて…
これから、全国各地を回るんだって楽しそうに話してた。
〚夢者修行、見に行くからね!〛
って送ってスマホを置くと、壁に飾ってある写真を見る。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月21日 21時