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『この前…?』

「うん。ジェネのライブでさ……。

バックステージで涼太を見つけた時、すげぇいい顔して笑ってたよ?

ちょっと妬けたもんね〜」

『妬いたんだ…?』

「ちょっとね?……ってか、そこじゃないからね?」

相変わらず、ゲーム機を見たまま…
カチカチとゲームを続けてる。


「Aちゃんって…声フェチじゃん?

涼太の歌声、好きだろうからさ……ライブ中もそれでずっと見てるのかなって……最初はね。

けど…、それにしては見すぎじゃん?って思って…

まさかなぁ……って思ったけど

あの顔見たら、間違いないって思ったんだよね〜」


『なんか……すごいな…世界くん』

「何が…?」

ようやくゲーム機をテーブルに置いて私を見る目は、ホントに優しい顔。


『私、あのライブで自覚したんだけど………』

「ちっちゃい頃から見てんだよ、こっちは…」

そう言ってニヤリと笑うと

「今まで好きなった人と違い過ぎて……戸惑ってるとか?」

って。


『………なんか…世界くん、ちょっと怖い』

「当たり?すげぇな、俺」

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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月21日 21時

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