Someday My Prince Will Come (ページ36)

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たまには外に出ないとなぁ……

と、午前中から出かけてたある日……。

平日で、人も疎らなミュージックショップで

新譜のチェックなんかをしてたら

「Aちゃん？」

って横に立った……

『涼太くん？……あ…』

慌てて声に出した事を後悔して、黙るけど

「大丈夫、大丈夫……。

人、全然いないし」

マスクをしてて…ホントに目元だけしか見えてないけど、にっこり笑ってるのがわかる。

「好きなの？」

っていう言葉にドキッてするけど、

持ってるCDの事だと気付き……恥ずかしさに少し慌ててしまう。

『昔から大好きなんですけど……最近のはあるけど、なかなか昔の作品がなくて……

いつも色んなとこ見て回るんですけどね……』

ホント、ネットとか中古でも探すんだけど……。

過去作品はマイナー過ぎて出回ってないんだと愚痴をこぼすように言うと

「俺…もってるよ？

貸そうか？」

って。

『え？いいんですか？』

涼太くんも大好きで、さすがにプレゼントしてあげれないけど、貸すよ？って。

絶対、キラ～ン！ってした目をした私を見て

クスクス笑いながら

「今から取りに来る？」

って。