Someday My Prince Will Come (ページ32)

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「ヘッドホン買ってきたのに……ジェネ見るためなら持って帰ろうかな……」

『大事な後輩なんじゃないの？』

「なんなら年下の先輩だわ！」

『怒ってる？』

「…………怒ってない」

『拗ねてるのか…』

「……っと、かわいくない！」

はぁ〜って大きくため息をついて……お兄ちゃんがいるカウンター席に移動した世界くんに

「あいつに口で勝てる訳無いっしょ？」

って、お兄ちゃんが慰めながらコーヒーを入れてあげてる。

コーヒーを飲みながら、昔は可愛かったのに～って頭を抱えてる世界くんの横に移動したら、タイミング良く鳴ったスマホの着信音。

『もしもし？隼くん？
今？いるよ〜。待ってる！
……ちなみに、世界くんもいるよ〜？
…じゃあ後でね！』

「隼来るの？」

ってお兄ちゃんは笑ってるけど

『世界くんに、挨拶しなきゃって言ってたよ？』

って言うと

「え……帰ろうかな……」

って、思い切り眉を下げる世界くんが、
娘を嫁にやる気分って言うから、お兄ちゃんと大笑いしてたらやって来た隼くん。

「お疲れ様でぇ〜す」

って入って来て、

「この度、晴れてAちゃんの親友になりました！小森隼です！」

って笑うから、一緒に横で大笑い。

「は？」

って言う世界くんに

「ごめん、世界……
こいつら、付き合って無かった……。
中身、幼稚園児だったわ……」

ってお兄ちゃんが謝って……
いよいよ困惑って顔の世界くん。