Someday My Prince Will Come (ページ30)

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「三代目さんも、うちのボーカルほど踊んないもんなぁ～。
やっぱり、踊る人が好き？」

ちょっと意味ありげに笑うから、軽く睨みながらも

『そういうわけじゃないけど…
自分が踊れないから、憧れるのかもね』

って言うと

「まぁ……踊ってる俺はイケてるから、
たくさん色んなの見てよ。
ライブもね？」

『踊ってなくてもイケてるから、そんなこと言わないの！
けど、ライブは絶対に行く!!』

「なんか…お前ら……ホント中身ガキだな……」

お兄ちゃんが呆れてるけど、私も隼くんもお構いなしで会話を続けた後、
涼太くんがコーヒー代を払ってくれた事を知って「さすが王子だな」って微笑んでから、またねって帰って行った。

「隼には、あの事話したのか？」

『あぁ……うん。
あんなとこ、見せたからね…。
救急車とかのサイレンが苦手なのと、暗い道歩くの苦手なのと……その理由…はね』

「でも…仲良くなれたんだ？」

『哀れんだりされたら…ダメだったかもしれないんだけど……

暗いのダメなら俺が店に会いに行ったらいいんじゃん？ってあの笑顔で言われたらさ……

心許しちゃうよね…』

あいつの笑顔は確かにヤバいな？ってお兄ちゃんも笑うくらい。