26 ページ26
「隼がおすすめしてたから、ずっと来たくてさ……
やっと開いてるタイミングで時間空いた〜」
って笑顔のお友達。
隼くん、涼太くんって呼んでたな……。
え……どこで見た顔だっけ………
「ねぇ、Aちゃん?何考えてるか当てていい?
涼太くんの顔……どっかで見たことあるなぁ…って思ってない?」
『すごい!正解!!………あ…』
目を丸くして驚いてる顔の涼太くんが苦笑し始め……
「うちのボーカルなんだけど……?」
『あぁ……!ピッチがいい人!』
「え?」
いよいよ困惑気味な涼太くんの顔が大笑いに変わり、そんな風に言われたの初めてや!って破顔する。
「お前…隼達のダンスしか見てないだろ……」
お兄ちゃんが苦笑して、「はい図星」って。
『ごめんなさい……』
「いやいや……なんか、なかなかない反応でおもろい!」
笑顔で返してくれてるけど…
メインのボーカルさんをあまり見てませんなんて…傷つくよね…。
申し訳なさでしゅんとしてると
「気にしないでよ〜」
って隼くんも涼太くんも大笑いしてる。
涼太くんは、ボーカルのかっこいい方とか、王子みたいな方ってビジュアルのことばかり言われがちみたいで……
ちゃんと歌も聞いて欲しいし、パフォーマンス全体で見て欲しいっていつも思ってるんだって話してくれた。
201人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2022年11月21日 21時