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玲於くんともすぐに仲良くなって、「俺もタメ語でいいよ」って。
そろそろリハの時間かな〜って、言う隼くんと玲於くんと降りてきたら…
外が少し薄暗くなってて……
「うわ……雨かもな………外暗いし……」
って空を見上げる隼くんと玲於くん。
「気をつけて帰ってね」
テツヤさんに声をかけられたその時、
救急車や消防車のサイレンが聞こえてきた……。
あ…やばいかもって思ったときには、息苦しくなってきて…
「うわぁ〜事故かなぁ〜」
隼くんの声が聞こえるけど……
反応できない。
運悪く、サイレンの音はこっちに近付いて来ててて……
「え…Aちゃん…大丈夫?
真っ青だよ…?」
玲於くんが言った時には立っていられず、耳を塞いで座り込んだ。
「ちょっ………。大丈夫?」
隼くんが慌てて支えてくれて、
「隼、上!」
ってテツヤさんの声の後、「ごめんね」って抱き抱えられ、
お姫さま抱っこで再び小部屋に連れて来られた。
「世界…事務所にいたよな…」
ってテツヤさんの声の後、水の中に入ってるみたいに音が聞こえなくなって……
気付いたら、世界くんが心配そうな顔で覗き込んでた。
「大丈夫?」
『ごめんね…世界くん』
「何が?」
『迷惑…かけちゃったよね?』
「別に……?
ってか……良かったよ、俺が事務所にいる時で……」
隼くんと玲於くんは事務所に戻ったけど、すごく心配してたって聞いて、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
後で、大丈夫だよってラインしよ……。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月21日 21時