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「こいつの基準は世界なの……昔っからな?」
おかしそうに笑うお兄ちゃんを睨みながらも、結構事実だから何も言えない。
「じゃあさ、今度俺らのライブ、見においでよ!」
もうすぐ、海外ツアーらしく、それが終わったらアリーナツアーがあるんだって。
『ライブか……考えとく』
「それさ〜、断る時のパターンじゃん」
『そんなことないよ?』
って言うけど、絶対そうだね〜って苦笑する隼くん。
ライブって夜遅いんだもん…。
って曇ったのが、たぶん顔に出てた私に
「ちゃんと一緒に行ってやるよ」
ってお兄ちゃん。
『その時はお願いね?』
って言うと、まかせろって。
ちょっと不思議そうな隼くんに笑顔でピースすると笑顔になり、
「ライン、交換しない?」
って。
「隼…兄がいる前で………」
「いい根性してんなぁ〜」
テツヤさんにもお兄ちゃんにも言われて、思い切り焦り倒してる隼くんに
『おじさん達はほっといて、交換しよ』
ってフリフリすると、お兄ちゃん達は悪い顔して笑ってる。
テツヤさんにお店の場所を聞いたら、私の職場の近くで……事務所もすぐ側なんだって。
そんな話をして、
「近くにいるんなら、そのうち会えるかもね〜」
なんて話してた次の日に、テツヤさんのアメコでばったり会うなんて………
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月21日 21時