Someday My Prince Will Come (ページ11)

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まわりでぴょんぴょん飛び跳ねる女の子達に、ちょっと気後れしながら世界くんを見つめてたら、踊りながらもキョロキョロしてる。

探してくれてる？って思った時には目が合って、ニコって笑ってくれた。

終わった後に場所を指定するラインが来て、そこで待ってたらスタッフさんが迎えに来た。

「月島Aさんですか？」

『ハイ、そうです』

「こっち……来てもらっていいですか？」

案内されたところについていくと、
真面目な顔した世界くんが、可愛らしい男の子にアドバイスらしき事をしてる。

さっき、一緒に踊ってたメンバーさんだ……と思うけど……。
正直、世界くんしか見てなかったからな……。

「おっ来た。
ねぇAちゃん、どうだった？」

『イケてたよ？』

「いやいやいや……そんなザックリした感想じゃなくて……」

質問の意図はわかってたけど…あえてやってる私。

相変わらずだなぁ～なんて笑いながら、

「この前の、ちょっといじってみたんだけど……」

って。

『良くなったと思うよ？
世界くんも音ハメしやすかったんじゃない？』

「そうなんだよね……。前よりいいんだな～」

ってかさ……あそこのトラックで……

なんて話してる私達を、メンバーさんが目を丸くして見てる。

そうか…驚くよね……。
こんな小娘が、ダンス界じゃ超有名な世界くんと普通に話てるんだから。

「せ……っかいさん………お知り合いですか？」

キラキラした笑顔の……確か、佐藤大樹くんが声をかけて来て……

「え…？あぁ、うん。同級生…………の妹」