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Someday My Prince Will Come



土曜日の昼下がり………。

ポカポカして温かい窓際の席でぼ〜っとしてたら
パシッと頭を叩かれた。


「お前……。暇なら手伝えよ………」

『暇じゃないよ……課題してるの!
ってか……手伝うほど混んでないじゃん…』


「あのな………。
これから混む時間帯なんだよ…。

土曜のおやつタイムだぞ?
金も使わないで一番いい席、陣取るな!」


グチグチ私に意見するお兄ちゃんにため息をついて……

けど、それもそうかとテキストやノートをリュックに突っ込んで席を立つ。

っていうか……

その見た目でおやつタイムって……
兄よ……かわいいじゃないか。


『エプロン使うよ〜?』

ってカウンターに入り、腕まくりして洗い物を始めると、珍しいお客さん。



「どぉも〜」

ってゆるい感じで現れてカウンターに座ると

「コーヒーね〜」

って。


「あれ?世界……珍しくね?こんな時間に」


「ん〜?この辺で仕事してたんだよ……。
まぁ……空き時間?」


いじってるスマホから目を上げないまま、

お兄ちゃんと話してた世界くんに


『お待たせしました〜』

ってカップを差し出すと、


「え?………Aちゃん?」

って二度見され……

「え?ずっといた?」

って。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月21日 21時

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