心のままに 12 (ページ42)

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ラグに横になったまま

呼吸を整えてた私を抱きかかえ、

寝室に運んでくれたけど、

まだまだ離す気はないらしく……

ひんやりするベッドでの中で

隙間がないくらい抱きしめられる。

『ケーキ……まだ一口残ってたのになぁ……』

腕の中で呟くと、

「ごめんって……

また買ってきたげるから……」

涼太が服を脱ぐときに、テーブルのケーキに

当たってしまったらしく…

気付いたら、Ｔシャツに包まれて落下してた……。

ラグの上じゃなくて良かったけど……。

ホント、甘い物好きな？って笑う涼太に

『甘い物は人を幸せにするんだよ？』

って言うと

「…そうですか……」

って少し呆れてる。

「そうや…、

A……欲しい物ある？」

髪を撫でながら聞く涼太に

『涼太』

って言うと、

「それならもう、Aのものやで？」

って優しく笑い、

「それ以外にしてもらっていい？」

って。

「あ……身長………とかって言うのも無しな？」

って笑うから

『残念……』

って言うと

「言うつもりやったんかい！」

って痛くないデコピン。