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ん……って少し唸ったあと、ふふって笑い


「俺……すごいと思う………

松本先生もびっくりな僧侶になれる……」

って呟いた後


「明日…起こしてな……?」

って寝息をたてはじめた。



唇から…

気持ちが伝わって来て……


とにかく安心して…

幸せに浸りながら私も目を閉じた。




起きなくていいよって言ってたけど、

ちゃんと起きて見送りしてくれたご両親に、

改めてお礼を言ってタクシーに乗り込むと


「目、閉じたらもう朝やったぁ……」

って苦笑しながら、また目を閉じた。


『大丈夫…?』って聞いても、

大丈夫としか言わないんだろうけど…って思いながらも聞くと


「Aがいるから大丈夫」

って私の手をとり


「Aが気にするとこやないよ?

俺が迎えに来たくて来たの。

無茶してでも

どうしても迎えに来たかったの。


俺の自己満やから…ほっといて〜」

って。


ほっといてと言われたら……

ほっとくしかないのか……。


タクシーの振動が心地よくて、私も目を閉じたら

いつの間にか駅に着いてて

慌てて会計して新幹線に。


チケットは涼太が買ってくれて

早朝で、まだ人の少ないホームで「さみぃ……」

って肩をすくめる。


『隣で大丈夫なの?』

心配してたことを聞くと


「イチャイチャしなきゃ、大丈夫っしょ」

もし、俺ってバレそうやったら

スタッフのフリしといて〜って。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時

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