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「けどさ…」
『そのかわり……
一緒にいれる時間は甘えさせて?』
「ツンデレの頑固娘は……ちゃんと素直に甘えられんの?」
ちょっといじわるな目になった涼太に
『頑張る……』
っておでこをつけると
「いいよ……甘えてもらえなくても
ちゃんと甘やかすから」
って。
「東京帰ったら……誕生日やり直そうな?」
『もう…いいよ』
「俺が良くないの!」
そんなの……マジで嫌だって言って目を瞑る。
『ねぇ……涼太?』
「ん……?」
もう、半分…いやほぼ寝かけてる涼太に呼びかけ
『キス……してほしい……』
ってお願いすると、
「アカン……悪魔や………悪魔がおる………」
って。
抱きしめられてはいるけど……
キスもだし、
いつものように髪を撫でることさえ
してくれなくて………。
普段は過ぎるくらい触れて来るのに。
「どんだけ……我慢してると思ってんの?」
実家やで?
キスだけで済まんくなったらどうすんねん……
めっちゃ触りたいの我慢して抱き枕にしてんのに…
俺の決心揺さぶるん?
………とかってブツブツひとり言。
『ダメ?』
「アホか…ダメな訳、ないやん……」
って…優しく触れるだけのキスをしてから、
深く深くキスをして………
「最高かよ………」
って呟いた後、もう一度キスをしてから
大きくため息。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時