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「Aと寝るから!」
当たり前やろ?って眉を寄せる涼太に
「親の前でよぉ言えんなぁ……?」
って若干呆れてるお父さん。
「イジらんといて〜」
って笑いながら、明日早いから寝るよ?
って。
ご両親に、勝手に行くから起きなくていいよって
言ってから
「この度は…ホントにお世話になりました…」
って再度頭を下げるから、
私も一緒にペコリと頭を下げる。
「Aちゃん、いつでも遊びに来てな?
家出でも、そうじゃなくてもいいからね」
って言うお母さんに
「家出はもう、させません!」
って肩を落とす涼太。
「絶対、しばらくイジられるヤツやん」
って不貞腐れながら、
「おやすみ〜」って。
シングルの布団で二人で寝るって……
結構狭いけど、
抱き枕のようにされ、足も絡められる。
二人の間に、隙間なんてないくらいで、
逃さないって意志が見えるよう……。
「Aや………。落ち着く…………」
って呟いたあとで
「ホントに……ごめんな…?」
って……。
「私も……ごめんなさい」
私が謝ると微笑みながら首を横に振り
「Aは悪くない……」
って。
『涼太…?
今まで通り、飲んできたり
ご飯食べたりしてきていいからね?』
そこを我慢されたり、気を使われるのは嫌だ。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時