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『涼太が特殊なんだよ?』
って言っても、
「俺、Aばっかり見てた…」
ってスルーしながら頭の上に顎を乗せて
「衣装は合格やな、うん」
ってひとり言。
そりゃあそうですよ……
露出が少ない物で!ってお願いしたもん。
「映像でも見てたけどさ……
生歌唱……ヤバかったなぁ……」
ちょっと言葉にならんかった………って言う涼太は、
何度も巻き戻して、タカヒロさんの歌唱シーンを見てた。
「そうや………話があんねん……。
いい事と悪い事に、どっち先に聞きたい?」
一緒にお風呂に入り、
湯船に浸かりながら話し出す涼太に
『ん………悪い事?』
って言うと、
「苦手なもの先に食べるタイプやもんな?」
って笑う。
「オンラインライブでピアノ弾いてって言ってた話、
あれ、無しになった…
上から反対されてさ……
やっぱり、ピアノで女性出すのは
得策じゃないって…」
『あぁ……うん。
そっか………。
残念だけど………でもやっぱりそれが当然の反応な気がするよ?』
女性ダンサーとの演出だけでも
ファンはメラメラ燃えちゃうんだから………
ジェネのピアノは、やっぱり涼太だよ。
後ろから抱きしめながら、ごめんな?って言いながら頰を寄せる涼太に
首を横に振ると、肩にキスをして………。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時