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『何度でも恋をする……』
「なんだよ……それ……。
最高じゃん……」
息ができないんじゃないかってくらい
抱きしめられて、
「それなら……俺も一緒や…」
って深くキスをして……
「…never be apart……」
って、もう一度抱きしめられた。
「ホント、俺らの歌やな……」
って言ったあと、
「……いつか、ライブでやりたいなぁ……」
って。
その時は……Aのことを思いながら歌うって笑って……
二人で抱きしめ合った。
『涼太…』
「ん?」
もう眠ってるような声…。
『ホントにごめんね…』
「何が……?」
『ん……、いろいろ』
目を瞑りながらもクスリと笑い
「いろいろってなんやねん」
って。
『ホントは……涼太に好き勝手言ったの……
後悔してて……』
「ん…」
『勢いで家出したけど……
どんな顔して帰ったらいいかわかんなくて……』
「ん」
眠くて落ちそうなのに、
頑張って起きて聞いてくれる涼太は
私を撫でながらおでこにキスをして
頬ずりする。
『忙しい中、迎えに来てくれて…
申し訳ないって思うよりも……
嬉しいが勝ってて……』
ふふって笑う声に顔を上げたら、
すごく優しく顔してる。
「正直……俺さ、
Aの気持を取り戻さないとって
それしか頭になかったんやけど…
今になって……
ちょっと冷静に……Aの性格考えたら
迎えに行く以外に正解はなかったなって思う」
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時