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前々から行きたいって話してた水族館に行こうって

言ってくれ、

向かう電車の中で


「昨日はゆっくり寝れた?」

ってお母さん。

『はい』


って返事すると

「涼太は寝れなかったみたいやで?」

って。


『え?』

って驚くと


「あの後、メール来てたの気付かんで寝とって……

朝、電話あってちょっとだけ話したんよ…。

えらい眠そうな……

覇気のない声しとったで?」

って苦笑する。


「とりあえず……メール、読んであげて?」


涼太から、私の味方でも何でもいいから、

メッセージを読むようにお願いしてって頼まれたらしい。


「一応、息子のお願い聞いてあげようと思って……

一応な?」

って笑い、


「まっ、今日はデート楽しもうな?」

って。


水族館なんて……

いつぶりだろう……なんて話しながら


水族館の長い長いエスカレーターを上がってると


「涼太とは……こんな風にデートとかできひんやろ?」

ってハの字眉になるお母さん。



『そうですね……

けど……それでも涼太さんがいいので……

そこは問題ないです』

って笑うと


「あら、ごちそうさま」

って。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時

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