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『助けに来てくれた涼太……

すごいかっこよかった………』


そう言うと、


「ホントは、俺の女に触んなって

言いたかったんだけどね……」


って苦笑しながら、



「Aとはずっと一緒にいたいから…

こういう時こそ、冷静にならないとなぁって……


俺、マジで頑張ったよ…」


って。


『ドラマのワンシーンかと思ったよ?』

そう言って涼太を見たら


「ま、俺も演技してたからね……多少は」

って苦笑いながら優しく抱きしめてくれ、


「アイツ……なんて?」

って、私の頭の上で頬擦りする。


IDを見せ、私が芦田の家を出たことを話したら

青ざめてた事や、

たぶん姉にうまいことノセられて

私の話をしたんじゃないか……って事を話すと


「そもそも、アイツはAの事、

どこまで知ってんの?」

って。


『川野さんのお父さんが、

系列会社の社長してるって言ってたし……


父とも直接話せるくらい親しいから、

妾の子なのは知ってるよ…』

って言うと、


「妾の子って……そんな言い方すんな……」

って、低い声。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年10月15日 20時

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