心のままに 10 (ページ14)

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そう言う私に、

「ありがと…」って言った後で

「それでも……

いらん苦労させると思うけど……

いつか絶対に

Aを俺の奥さんにしたいから……

ずっと一緒におってな？」

って、私を抱き寄せた。

『ん……ありがと』

「……ちなみに…

まだこれはプロポーズやないからな？」

本番は、ちゃんとするからって…

十分なんだけどな。

「A……眠い？」

涼太の腕の中が心地よくて、

確かに眠くはなってきてるんだけど…

『まだ大丈夫……』

「何が大丈夫だよ……

めっちゃ眠そうな声してるのに」

クスクスおもしろそうに笑ってて…

でも……

少し体を起こして涼太を覗き込むと

ん？って柔らかく笑ってる。

私から深くキスをすると、

「おぉ……い」

って苦笑した後、抱きしめられて

くるりと反転された。

「疲れてるんじゃないの？」

私の顔の両横に涼太の腕がきて見下され、

至近距離で見つめられた。

「我慢しようと思ったのに……」

囁くように言う涼太に

『我慢して、なんて頼んでないよ…』

って言うと

「バカ……。

そんな事言ったら……A、壊れるよ？」

って。