あなたに会えたから８ (ページ6)

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寝室の窓は質のいい遮光カーテンだから、外が明るいのか、暗いのかがほとんど分からなくて…

今、何時なんだろうと起き上がろうとしたら、そのまままた腕の中に引き寄せられた。

「おはよ……」

って言われて、涼太さんの方を見たら優しく微笑んでいて……

『おはよ……起きてたの？』

胸元にすり寄って聞くと、

「うん……。まぁ、ほんのちょっと前だけどね～」

って言いながらぎゅってしてくれる。

「Aさ、生きてるのか不安になるくらいに寝てて、ホントの楽園に行っちゃったかもって、ちょっと焦った……」

クスクス笑って髪を撫でて……もう昼だよ？って。

すごくぐっすり眠ってた気がするな………

『お腹…すいてるよね？

何か作ろうか…』

そう言って起きようとするけど、

「お腹もすいてるけど………Aを食べたいな…」

ってＴシャツの裾から手を入れて、直に肌を触られる。

夜も何度もつながったのに………

そう話すけど、夜は夜で、今は今って……。

「Aがかわいいのが悪い」

って笑って言いながら、だんだんと核心を突いたように触れられる。

甘い声が出ると、ニヤリと笑って「また、声かれないと良いケド……？」

って。

涼太さんを睨んだけど、

「睨んでも、何しても、俺にとったらかわいいだけやからな……」

って笑われて……

たくさんのキスに溺れながら……結局、夢中にさせられる………。

ベッドの上から起き上がれなくて、ボーッとしてたら

「何か食べよ？」

って、自分だけシャワーしてスッキリした顔の涼太さん。

『ちょっと今…無理かも……』

って言うと、ごめんごめんって謝りながら、

「デリバリーしよ？何か食べたいのある？」

って、スマホを持ってベッドに腰掛けた。

『涼太さんが食べたい物でいいよ？

ツアーが終わったから、好きなもの食べられるんじゃない？』

そう言うと、

「俺が食べたいの、さっき思い切り堪能したからなぁ～」

って、髪を撫でるから、もぉ！って脇腹のあたりをパシッと叩いてみたけど、

「やから……かわいいだけって」

って、手を掴まれて、そのままキスされる。

カレーでもいい？って言う涼太さんに、いいよって答えて、スマホから好きなものを選んで注文してもらった。

シャワーしたいけど……動きたくないなぁ……って思ってたら、

「運んであげようか？」

って笑うから、丁寧にお断りして重い腰を上げて浴室へ。