あなたに会えたから８ (ページ49)

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会がお開きになって、みんなパラパラと帰りながら

「二次会！涼太君ち？」

って隼君。

「おいおい……無茶言うなよ」

って涼太さんが呆れてるのに

「いいね、それ！」

ってレオ君も乗っちゃって…

「やめて？」

って言いながらも、私をチラッと見る。

ホントに……この２人には甘い……。

かわいいなぁ～そんな涼太さん。

『いいよ？』

って言うと、「やったぁぁ！」って大盛りあがり。

『そのかわり、今からだから、大したもの作れないよ？』

って言うと、疲れてるんだから、基本的にはデリバリーしよ！って……。

それなら涼太さんのとこじゃなくて良くない？って思ったけど……

そこは言わないでおく。

「僕らもいいですか？」

って声をかけて来たのは北人君とマコトくん。

「みんな、どうぞ〜」

って笑って受け入れてて……

そっか……涼太さん、お酒入っててちょっと陽気なんだな………。

わちゃわちゃしながらエントランスに出ようとすると、遠巻きで騒いでる女性グループが…。

「あ……婚活パーティーの帰りかな？

女だけってことは……釣れなかったのかぁ～」

ってレオ君が言い出し、慌てて止める。

こっちの声は聞こえない距離とは思うけど………。

「出会いにもいろんな形があるんだよ……」

って涼太さんが諭すけど………

「ストーカーに言われても………説得力ないよ？」

ストーキングも出会いのひとつなの？ってイジってる。

苦笑いしかできん……って涼太さんが笑って………

そのグループの前を通り過ぎようとした時…………

時間がストップしたような気分だった……。

そこにいたのは、以前、働いていた保育園のまき先生をはじめとした先輩先生達と……あかり…。

足を止めた私を見て

「A？どぉした？」

って涼太さん。

『保育園の……』

って言葉だけで悟ったらしい。

「こんばんは!!」

ってニッコリ笑顔で挨拶しに行く涼太さんに驚いていたら

「え？涼太君知り合い？」

ってレオ君達も足を止めた。