あなたに会えたから８ (ページ31)

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涼太さんは、全部包みこんでくれてるような、すごく優しい目をしてて……

けど、急にイタズラな表情で

「よし、クイズしよか…？

ジェネは完璧やろ？

どのあたりからいく？」

ってニヤニヤ笑って、写真を見て、名前とグループ名を答えるクイズをはじめた。

EXILEさんはいけたんだけど………

グループはわかっても名前が言えなかったり、ジェネより後輩さん達は、グループも間違えたり……。

困ってる私を見て「レオが知ったら、大ウケだろうな？」ってクスクス笑ってる。

『全然ダメだ………』

って苦笑いの私に

「まぁ、ゆっくり覚えてよ。

いずれ家族になるんやし？」

って………相変わらず優しい顔。

タクシーがアパート前に着いて、今回も私を先におろした涼太さん。

時間差で降りて来るから、部屋の鍵を開けて待ってるとニコニコで部屋に入って来た。

『どうしたの？』

って聞くと、

「タクシーの運転手さんが、仲良しだね？って」

『涼太さんのこと……バレてない？』

少し心配になって聞くと

「そういう感じじゃなさそうだよ？」

ってニッコリ。

涼太さんにコーヒーを入れて渡してから、とりあえず、すぐに持っていきたい物をまとめて部屋の端に置いておく。

「A………忘れてた…」

急に名前を呼ばれて手を引かれ、涼太さんの膝に横向きで座るかたちになった。

『………？』

びっくりしたのと、恥ずかしいのと……

戸惑ってると、ぎゅって抱きしめられた。

「A……好きだよ…」

『……どうしたの…？急に』

フフって笑った涼太さんは、髪に指を絡めながら

「別に？思ってる事を言いたくなっただけ……」

って言いながら、

「ホントは、ただいまのキス……忘れてたなぁと思ってさ……

タクシー乗ってから、キスしたいなぁってずっと思ってたのに、Aが面白いから、忘れてた！」

ってニッコリ笑ってから、軽く触れるキスをくれた。

「やっぱ…たんねぇな？」

笑いながらもスイッチが入った目をして……深いキスをしてくれながら、首筋にもあちこちキスをしてて……

このままじゃ……流されそう………って思いはじめた時、涼太さんのスマホが大音量で鳴りはじめた。