あなたに会えたから８ (ページ2)

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………なるほど……って……

え？………本気？

思わず振り返ると、女性マネージャーさんもレオ君も、親指を立ててにっこりスマイル。

「頑張って！」ってことでしょ……？

よし！

『片寄さん…すみません………』

声をかけると、は？って驚いた顔。

『あの…急なんですが、個人の仕事が一件入りまして……今から打ち合わせがあるんですが………』

まわりにいた亜嵐さんもメンディさんも吹き出しそうで……

っていうか、数原さん…めっちゃ笑ってる。

後ろではレオ君の笑う声も聞こえていて、涼太さんはレオ君にシー！ってしてから、

「仕事なら……しょうがないなぁ……」

って言ってから、

「じゃあ、俺、仕事になったみたいなんで………先に出ます……」

ってみんなにペコリと挨拶した流れで、エリナさまにも挨拶。

「打ち合わせ、楽しんで！」

「お疲れ〜」

って手を振ってくれる皆さんの中で、エリナさまは残念そうだけど……

では……って私も一緒に頭を下げてから涼太さんと一緒に部屋を出る。

ちょっと、無理やりっぽくない？って思ったけど……意外とうまくいったのかも……？

担当マネージャーさんも一緒に来てくれて、打ち合わせしてるっぽく話ながらホテルエレベーターに乗り込む。

「あぁ…びっくりした〜！誰の案？」

って聞いた涼太さんに、女性マネージャーさんの話しをしたら、さすがやね〜って笑う。

「このまま生贄になるのかと思ったぁ………」

って肩を落としてるけど………

「っていうか、ゴメンな？

A、嫌やったやろ……？」

自分の事より、私を心配してくれる涼太さんに、

「嫌だったけど、不安とかはないよ？」

って言うと、少し安心してた。

IDカードをマネージャーさんに返して、タクシーに３人で乗って涼太さんのマンションへ。

「さすがに今日のタクシー代、会社から出ないでしょ？

これで帰って？」

って、涼太さんがマネージャーさんに渡してて、

「Aさんの前だからカッコつけてる？」

って言われて、コラ！返せ！って笑う。

なんかもう、アーティストとマネージャーって関係を越えてるんだよね。