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急に不安になって……涼太さんを見ると、
何も問題ないよって顔で笑ってて………
「それなんやけど、もう……大丈夫だから………レオは心配せんでいいよ？」
って。
え？って言ったあと、「そっか……」って笑うレオ君に、「そろそろ時間やない？」って声をかける涼太さんは、昨日よりも顔色が良くなってる。
「行ってきます！」
って笑顔のレオ君に、「みんなによろしく言って？」
って涼太君が声かけて見送ると、また２人だけになった。
今、何時なんだろう……
腕時計を見たら、まだ早朝で……
「レオ、うまいこと言って入って来たらしいで？」
ってニコニコしてる。
「このまま、一緒に俺の部屋に帰らん？」
涼太さんの声に…すぐには頷けない。
「事務所にはちゃんと話をするから……。
理解してもらって、認めてもらうから………
また、一緒におってや……」
真剣な涼太さんの顔には、強い意志が見えて……
『けど……』
やっぱり、頷く事ができない……。
「俺と一緒にいたいっていう、気持ちはあるんだよね？」
その言葉に頷くと
「なら……一緒にいようよ…」
って。
『そんな…簡単に言わないで………』
私が言うと、
「何が……？簡単じゃん。
好きだから側にいたい……側にいたいから一緒にいる……
なんか間違ってる？」
真剣な顔はそのままで……俺、間違ったこと言ってないよ？って……。
「俺、Aと別れるつもりないし…
何なら、もともと別れたつもりもないけどな？」
なんてったって、ストーカーやからってクスクス笑う。
とりあえず、体きついし、今日は一緒に部屋にきてほしいってお願いされて……
一緒にマネージャーさんを待つことになった。
看護師さんが検温に来て、点滴の針を抜いて行って……
夜中、私が寝てる間に、一度交換されていた事をその時に聞いて驚いた。
「A、めっちゃ熟睡でさ……、看護師さんが気持ち良さそうに寝てますね？って笑っててん」
『嘘でしょ？』
冗談かと思ったけど…ホントらしい………。
側にいて安心したのは、私の方かも…。
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作者名：ひな | 作成日時：2022年5月13日 23時
