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「今日はさ……やっぱりうしろ姿やったけど、振り返りそうやったし、Aの事呼べたんだ……

目が覚めたらAがいたからさ……夢の続きの幻覚なんかな?って、マジで思って……。
 


Aの事を考え過ぎて、とうとう壊れたって思ってさ……。

やばいよな…俺」

泣きながら……少しだけ笑う。



涼太さんは、腕をおろしてふぅって息を吐き、私をじっと見ると


「なぁ……ホンマに終わりなん?」

って……。



「Aの気持ち、全部教えてよ………。

何が、あったのか……

どうして別れないかんのか………



俺にも話して?」


涼太さんの真剣な目から、目が離せない。


吸い込まれそうな…キレイな目。




『あの日……事務所の人が来て話を聞く前に……

お兄ちゃんから、先に聞いてたの。


川上さんから色々聞いてたみたいで……

これ以上のトラブルを避けるために、事務所は別れさせる方向で動いてるって。


涼太さんが別れる気はないって言ってくれてた事も聞いてたけど………。


どんなに考えても、答えは一つだった……。

私は、涼太さんのこれからに邪魔な存在なんだよ……。




ジェネとしても、個人の活動でもたくさんオファーが来ていて、これから更に大きく羽ばたくって時に……


私という存在は邪魔にしかならない……』




「アホか………」


涼太さんは、私の言葉に眉をひそめ…不機嫌そうに呟いた。


「勝手に決めんな……。

Aのこと背負ったって、俺はめっちゃ高く飛べるけど……?」


『でも……』

「でも?……でもなんだよ………。

言ってよ……。何でも言って…?」



今日は絶対に納得するまで帰さないって………。


「もう一度聞くよ?


Aは俺の事、もうなんとも思ってないの?」


涼太さんが私を見つめる目に捕らえられて……

息もできないんじゃないか……ってくらい、胸が苦しい。


『もう……好きじゃない。

………嫌いになれないってのも嘘だよ……』



終わりにするために、嘘でも言わなきゃ………って思うのに、言ってしまったら苦しくて、涙も止まらない。


「なら……なんでそんな顔してんだよ………バカ」


『もう好きじゃないの!涼太さんなんて……嫌いなの!

………お願いだから……わかって…………』

言葉と反対に気持ちは溢れて……涙が止まらない。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年5月13日 23時

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