あなたに会えたから７ (ページ36)

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『私…バイトだったし………部外者って言われ……』

「言われるわけないやろ？

ってか、連れて行かな、メンバーや衣装さんたちに何言われるか分からんから……

お願いしますよ…Aさぁ〜ん」

って、ケラケラ笑う。

休みをもらって参加することを約束すると

「手ぶらで来れるように、俺んとこに全部そろえておいたからな？」

って……。

え？

『どういうこと？』

って聞くと、

夜、私がいなくて寂しくて、私の事を考えながらネットで色々買ってしまったと、うれしそうに話す涼太さん。

『色々って……どのくらい？』

「えぇ？

服やろ…靴……スキンケアアイテムと、めっちゃ髪に優しくてすぐ乾くドライヤーやろ……

で、ヘアメイクのタカさんにAに合うメイク道具一式教えてもらって揃えたし…

あと、下着も！

そんなもんやで？」

そんなもんやで？って言うけど……。

そんなもんって量におさまってないよね……絶対に。

『私に貢がなくていいから………親孝行したら？』

私が言うと、

「Aが彼女って事が、一番の親孝行やと思うけど？」

って笑う。

『下着って……サイズわかったの？』

ちょっと呆れてたら、

「下着も服も、ちゃんと、今あるもののサイズ見て買ったから、大丈夫やで？

久しぶりにストーカー行為した感じやな～」

って、笑いを含んだ声で話してて……少し心配になったことは、私の心の中に閉じ込めよう。

『なんか……楽しそう……』

思わず呟くと、すごく楽しかった！って笑ってる。

「とにかく、Aは身、一つでおいで？」

って。

電話を切って、シャワー…浴びて出てくると、

〈ひいたかもしれんけど……

今は、Aを甘やかす事しか考えてないんだ〉

って、メッセージが届いてた。

正直……ちょっと呆れた事を伝えると、

〈やっぱりな～〉

って返ってきたけど、

《けど、それ以上に嬉しかったよ》

って送ると、少し安心してた。