あなたに会えたから７ (ページ13)

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「けど……ちょっと…無理やな………」

無理………？

「ちゃんと寝るつもりやったけど……

我慢するの…無理や…」

そう言うと、深くて甘いキス………。

微熱のせいで唇も舌も熱くて……私も一気に体温が上がった気がした…。

久しぶりのキスにクラクラする…。

キスだけでこんなで…

どうなっちゃうんだろう…。

『涼太さん……？』

キスの合間に体調を心配して聞くけど、

「今、我慢するほうが無理やから」

って自信満々で笑う。

「キスしたくて、ずっとタイミング計ってた」

キスを中断して、そう呟くと

「初めてキスする中学生な気分……」

ってクスクス笑いながら……私の顔をじっと見る。

「俺…今、めっちゃ幸せ…」

涼太さんは、そんな風に言いながらキスをくり返し、私が着てたＴシャツの裾から手を入れる。

直接肌に熱い手が触れて………心臓が…どうにかなってしまいそう……。

だけど……急に手を止め、慌てて一度起き上がり……

どうしたんだろう？って少し不安になっていたら、サイドボードの引き出しを開け、

「あった～！無かったら、マジで泣くとこやった」

って、にっこり。

あっ……そういうこと………

思わず吹き出すと「何？」ってちょっと拗ねた表情。

『子どもみたいに笑うから……』

私が笑うと、

「子どもには……こんな事できないよ？」

って………色気たっぷりでニヤリと笑って……。

「Aがいなくなってからさ…自分でする気にもならんくて……

男として機能せんかと思ってさ……マジで…。

けど………

今日は、マジで手加減できんかも………。

Aのこと……壊したらゴメンな？

ちょっと熱があって、逆に良かったかもしれんな………」

苦笑しながらもキスをくり返し、どんどん加速していく……。

久しぶりの涼太さんは、容赦なくて……

会わなかった時間を取り戻すように求められた。

手も声も息づかいさえ……すべてが優しくて…愛おしい。

夢中になりすぎて………

正直、ほとんど覚えていない…。

ただ…

私のお腹の傷を見つけると、一瞬動きが止まり、悲しそうな…けど……怒ってるような……そんな顔。

「俺のAに……何してくれてんの……。

マジであいつ…許せん」