SHINE (ページ10)

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ドーム公演まで数日に迫った今日は、後輩のユキちゃんとショッピングしつつ、打ち合わせ。

お揃いにして目立とう!!と、やって来た。

「Aセンセ、誰推しで行きます？」
ビビットカラーのＴシャツを物色しながら、ニコニコしてる。
『推し…かぁ。』

特にこの人!ってない状態で参戦した前回。
ジェネオタのユキちゃんによると、メンバーカラーっていうのがあって、それぞれ推しメンのカラーの物を身に着ける人が多いらしい。

「ちなみに私は隼くん推しなので、ピンクで行きます!!」
今回は誰か推しません？ってピンク色のＴシャツを手に取っている。

『涼太くんは？何色？』

私が小さい声で聞くと、ユキちゃんは目を大きく開いて

「エッ!Aセンセ、王子推し？」
結構意外だなぁ〜なんて笑いながら、ユキちゃんが持ってるＴシャツの色違いを渡してきた。

「王子のメンバーカラーは黄色です!」
黄色のＴシャツを持つ私とピンクのＴシャツを持つユキちゃん。
２人並んで鏡に映る自分達を見て苦笑。

『派手だね～』

「めっちゃ派手ですね～。けど、絶対目立ちますよ!!」

ライヴだし、これくらいが調度いい!なんて、お互いに納得させながら、会計を済ませて一緒にファミレスへ。

「Aセンセ、王子推しなの驚きでした～。」

オムライスを食べながら、ユキちゃんはニヤニヤ。

『なんで？意外？』

「はい。ザ、イケメン！って感じの人、あまり好きじゃないと思ってました。顔から入るタイプじゃないでしょ？」

って。

確かになぁ。
基本的には顔がいいからとか、外見が好みだからって恋愛したことがない。
ユキちゃんとは実は高校も一緒で、同じ部活の先輩後輩でもあったから、昔から私の恋愛事情も把握している。

「人が良さそぉ〜な感じ？が好きでしょ？」

その発言に思わず苦笑する。
涼太くんは人が良さそうな感じではないのか？
まぁ、見た目だけだと違うような気がするなぁ。

さすがに、涼太くんとつながってることは話せてない。
毎日連絡くれるけど、顔だけじゃなくていい人だよ…なんて言えないな。

『目の前に登場されたらねぇ。推したくなっちゃうよね～。』

前回のライヴ参戦の時の話をしてごまかしたら、

確かにそうですよね～なんて、ユキちゃんも納得してくれて、話題はすっかりドーム公演について。

席、どの辺かなぁ。近いといいなぁ～
って盛り上がり、ライヴのためなら何でも頑張れますね～!ってニコニコしてるユキちゃん。