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料理や食器類をセットしたテーブルに、ホクちゃんを案内して座ってもらいながら
「あれ？A？２人分しかないやん」
仕事の話もあるだろしって言うけど、
「大丈夫!Aは情報漏えいさせんから！」
って、なぜか涼太くんが自慢気で、私達のやり取りを見て、ホクちゃんがクスクス笑ってる。
私がいたら、どっちも気をつかうでしょ？って話をするけど、
「じゃあ、ホクちゃん、ごめんけど帰って！」
って笑顔で吉野さんに手を振って、えぇ〜マジかぁ〜って大笑い。
２人ともに気にしなくていいって言われて、しぶしぶ食器を追加して、涼太くんの横に座る。
涼太くんの話によると、久しぶりに仕事が一緒になって、終わった後でごはんに連れて行ってってわがまま言われて、Aと約束あるしなぁって思ってたけど、あまりにもしつこくて、しょうがなく連れてきたって。
吉野さんはちょっと違うけど、まぁまぁ合ってる！って笑いながら、
「ホクちゃんならいっか」
って、私の事を話してくれたって教えてくれた。
「めっちゃうまい！」
ってパクパク食べてくれた吉野さんは、実は同じ歳で、"ホクちゃん・Aちゃん"って呼ぶ事にいつの間にか決定された。
２人で仕事の話をしたり、楽屋でこんなことがあったって私に教えてくれたり…。
私が少し席を外してキッチンにいると、
「涼太さん!どこで見つけて来たんですか？」
って、ホクちゃんの声。
「あんなにもう一生独身で！って言ってたのに、べた惚れじゃないですか」
って。
涼太くんは笑って、頑張って生きてたら、いいことあんねんって訳のわからない返しをしてた。
私から見たら、２人でイチャイチャしてるようにしか見えないやり取りをくりかえして笑って、すごく楽しそう。
「Aちゃんは、涼太さんのどこが好き？」
って、急に聞かれて戸惑っていると
「ホクちゃん、ナイス質問!!」
って、涼太くんは目をキラキラ…。
「"全部"はなしでお願いしまぁす！」
ってホクちゃんもニヤニヤ…。
何、この二人の結束感。
ニコニコ…ニヤニヤ…
『えぇ〜、なんか笑顔が怖いんですけど……』
って逃げようとするけど、早く〜!!的な圧力が…
『えっと…』
「うん」
「うん」
二人揃って同じタイミングで相槌。
兄弟か何か？
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作者名：ひな | 作成日時：2022年1月5日 18時
