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腕を抜けて起き上がると、枕元の棚にお水のペットボトルが置いてあって、"Aちゃんの"って書かれた付箋がついてる。
ありがたく頂こうとするけど、力が入らなくて、フタが開けられない。
頑張って開けようとしてると、ムクって起きた涼太くんが眠そうにしながらもフタを開けて渡してくれた。
お礼を言って受け取って、少し飲んでフタを閉めると、ペットボトルを私の手から取って雑に棚に置き、ベッドに引き戻された。
目はつむってるけど、ぎゅっと力を入れて抱きしめられる。
「ねぇ…」
『ん？』
「お願いだからさ…もっと体力つけて…」
『えっ？』
「あと、肉も…」
眠そうで、何か不機嫌そうだけど、爆弾発言ですけど…？
『肉って…』
ちょっと呆れたように呟くと、
「胸はね、大きさも形も感触も、俺好みで大満足だよ？だけど…全体的に小さくて壊れそう。」
眠たくて、頭の中がバグっちゃった？
前半部分!!
王子ファンの皆さまに教えてあげたい。
片寄涼太はちゃんと男の子ですよ〜って。
『私、よく憶えてないんだけど…途中で寝ちゃった？』
「イヤ…最後までは起きてたよ？ちゃんと一緒に、行くトコ行った…って痛いって」
恥ずかしくなって、思わず涼太くんの脇腹を抓る。
「そういう事じゃないの？」
ってクスクス笑って、
「イクと同時に寝ちゃてさぁ〜。ピロートークなしって寂しいやん？」
ぜーんぶ終わってから寝てくださいって…言われましても…。
「まぁ…何にせよかわいいから許す!」
スッポリ腕の中に入れられて、髪を撫でてくれる。
その手がすごく優しくて、安心して、そのまままた眠った。
翌朝、いつものスマホのアラームが鳴り、すぐに止める。
いつもより睡眠時間は短いのに、スッキリ目覚めた。
涼太くんはもう少し寝れるはずだから、起こさずにベッドを抜けて、シャワーを借りる。
ずっとくっついて寝てたから、汗をかいてたし。
身支度を整えて、勝手にコーヒーを入れさせてもらってると、涼太くんが起きてきた。
『おはよ』
「ん…おはよ」
キッチンで後ろからハグされて、顔が熱くなる。
「こんなんで赤くならんとって？もっとすごいことしたやん」
って首にキスを落とす。
勝手にシャワーを借りたことを謝ると、全然いいけど、いい匂いするからまた襲いたくなるなぁって、今度はつむじにキスを落としてクスクス笑ってる。
甘すぎ…甘寄さんです…
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作者名：ひな | 作成日時：2022年1月5日 18時
