SHINE (ページ24)

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「え〜、俺怒られてるの？ごめんね？」

ってクスクス笑いながらも謝ってくれる。

「お願いだからさ…もう泣かないで？側に行きたくなる。どうにかして東京に帰りたくなる。抱きしめたくなるから…」

「好きだよ…ホントに好き。」

『私も…好きです…』

「やったね。ようやく、"私も"を頂きました!
Aちゃん…俺の彼女になってくれますか？」

『けど…』

気持ちは伝えたけど…彼女とか、大丈夫なのかな。
戸惑っていると

「もう!!
けど、とかなし!!
私でいいの？とかやろ？どうせ。」

ちょっと怒ってる。

「俺はAちゃんが好きなの。キレイな女優さんでもなくて、スタイル抜群なモデルさんでもなくて、Aちゃんがいいの」

わかる？って…
もう、降参。

私が言わなくても全部わかってくれる。

『ごめん…』
「謝るのなし!ごめんなさいやなくて？」

『うん。大好き…です』

「ぅ…そうきたか…破壊力ハンパないやん。」

ごめんじゃなくてありがとうって来ると思ったのに、"大好き"だったから、嬉しかったけど、ちょっと焦ったって後日笑いながら話してくれた。

「明日の夜には東京帰るからさ…、会おう？」

新幹線の時間や私の勤務を合わせて、私が仕事の帰りに涼太くんのマンションに寄るのが時間的に良さそう。

「次の日に、そのまま仕事に行けるように用意してきて」

って言われて、ジタバタしそうになって

「何もしないからね!!まだ何もしない！我慢する!!けど…けど、たぶん、帰したくなくなるから」

何もしないと強調されて、言い方もおかしくてクスクス笑ってると、我慢できなかったらごめんねってボソッと呟いた。

『もう…どんだけドキドキさせるんですか～』

「そのままお返しします」

照れ隠しでお互いに笑い合う。

「なぁ。敬語はもうやめてね？」

『う〜ん。頑張ります…頑張る…？』

なんで疑問形やねんってツッコミが入ったけど…

「すぐには、無理でも、ちょっとずつでいいから…ね？」

って諭される。

ライヴの話とか、お互いの仕事の事とか、いろんな話をするんだけど、合間に、ずっと話しときたいなぁとか、なんで俺は大阪におるんやろ〜とかボヤく涼太くんがおかしくて、その度にクスクス笑って、あっと言う間に時間が経つ。