SHINE (ページ3)

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「おっ、来たか」
と幸大くんが立ち上がり、玄関へ迎えに。
なんだかワイワイと楽しそうだね、なんて話していると、幸大くんと幼なじみさんがリビングに入ってきた。

その途端、私は見事に固まってたしまった。

だって！

目の前にいるのは

『片寄涼太くん……』

思わずフルネームを呟いた私に、王子様スマイルで

「はい、片寄涼太です!!」

とペコリとお辞儀して返してくれた。

すっかり固まりきった私を見て、幸大くんも美咲も、片寄涼太くんまでもクスクス笑い出してしまった。

とりあえず、ビールでいい？と幸大くんが冷蔵庫からビールを持ってくると、片寄涼太くんは私の向かい側に座って受け取っていた。

「ねぇ、A。大丈夫…？…じゃあなさそうやね」

と笑いながら、さっきまで幸大くんの横に並んでいたのを席替えして、美咲が私の横へ。

「ごめんなさい、涼太くん。
この固まってる子、私の親友のAです」

美咲と片寄涼太くんが話したり、幸大くんが入ったりしてるけど、私は全く頭が働かない。

目の前に芸能人が現れて、大丈夫な人がいたら教えてほしい…。

ほろ酔い気分だったのに、すっかり覚めてしまった。

「涼太も来たし、もっかい乾杯しよか」
と幸大くんの合図で４人で乾杯。

「さすがに片寄涼太くんの事は知ってましたか？」

と美咲に顔を覗かれて

『当たり前だよ!!』
と大声で返してしまって、みんなに笑われる。

『京セラドーム、参戦しましたから…』

と呟いた声を拾われ、そうなの？なんてみんなに驚ろかれた。

「AからGENERATIONSの話、聞いたことなかったよ」

いつからファン？大阪まで行くってすごいやん!とか美咲や幸大くんに色々質問攻めにされたけど、本人を前にうまく答えられず、あぁとか、ん～とか言ってごまかす私。

「そんな質問攻めしたらかわいそうやん。これやから関西人は…怖いなぁ〜」

と片寄涼太くんはビールを缶のまま飲みながら、幸大くんに冷たい視線を送る。

「いや、涼太も関西人やん？」

幸大くんがツッコミを入れて２人で笑いあってる。