SHINE (ページ20)

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東京ドーム２日目はさすがに遠くて、正直肉眼ではどんな表情かも微妙な感じ。
モニターと本人とを見るけど、結局しっかり表情が見えるモニターに注目してしまった。

だけど、とにかく楽しくて、一緒に歌ったり。叫んだりして、汗だく…そして、喉が痛い。

夜、１日目と同じように電話で話したけど、やっぱり見つけられなかったなぁって残念そう。
叫びすぎて喉が痛いと言うと、クスクス笑いながらも心配してくれて、早めに電話を切った。

ドーム公演最終日、昼過ぎに昨日と同じように電話が来て、話してみてびっくり。

「えっ？ヤバ…めっちゃガラガラやん」

昨日感じてた喉の痛みは無くなってたけど、声はしっかり枯れていて、ハスキー声。
大丈夫？って言いながらもオネエ？って笑ってる。

『え〜。これヤバいですね～』

私が話す度に、ヤバッ！ウケる!!って、笑う。

『誰のせいですか…涼太くんと龍友くんが煽るから、こんな事になってるんですよ？』

真剣な抗議も虚しく、相変わらず笑ってる。

もう…って拗ねると

「大好きなAちゃんがオネエみたいになってても、俺は好きだよ？」

って…。
爆発しますけど…？

『そういうこと、恥ずかしくないんですか？』

「えっ？俺？恥ずかしいとは思わない。だって王子やから。」

『はっ？』

冗談だから真に受けるなって言われたけど、どこからどこまで冗談なのか…どうしたらいいの…？

戸惑っていると、

「王子が冗談だよ？オネエになってても好きってのは本気〜」

って。
もう～、色々いっぱいいっぱいなんですけど……。

「今日はどのへんなん？」

『それが、アリーナらしいんですけど、教えてくれないんですよね～。』

涼太くんが話を変えてくれてホッとした。

ユキちゃんに最終日のことを聞いても、とにかく神席です!って言うだけで、教えてくれなかった話をすると、どの辺りなのかは知りたいなぁって、ボヤいてる。かわいい。

見れるかわかんないけど、席が分かったら教えてって約束して、そろそろリハに行くと言う涼太くんに頑張ってと伝える。

「好きだよ。」

優しい声で言われたけど、何も返せず、またね…って通話が切れた。

世界が違う。
私は隣に立てるような人じゃない。

それはわかってる。

けど、涼太くんにどんどん惹かれてる自分がいる。