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40.お買い物 ページ41

「Aー……Aーー…起きろってば」
「うー………あとちょっと……」

「しょーがねーな…」


急に耳元にさっちんの気配が近付いてきて、らしくもない上品な声が響いた。



「…Aお嬢様?早く起きないと……その唇…奪ってしまいますよ……?」
「ぎゃあぁあああ!?」


あまりの低音に肩が跳ねて、飛び起きてしまった。



「あ、起きた」
「ほんとそれやめてってば……」
「だぁーってこうでもしねーとA起きねーし…てかすっげえ顔真っ赤」

「赤くなんかないし!それにそのどこぞのアダムみたいな口調はさっちんに似合わないよ!」
「おいやめろ出てきてねーだろ彼奴」

「ちょっと真似してみてよ。なんか気になる」



「………おやぁ?スキンシップをお望みでぇぇ??」
「ふっはww」



ーーーーーーーーーー








「メグちゃーん!」
「あ!もー遅いよハビー!」
「ごめんごめんwで…何処行く?」

「あ、えっとね、なんで今日Aちゃんを誘ったかって言うとね、死神さんに何かプレゼントしたらどうかなって思って!」

「さっちんに?」


メグちゃんに言われて着いたのは、広い雑貨屋だった。

綺麗に飾られた店内に、少し目を輝かせる。


「ここ、メグメグのお気に入りなんだ!死神さんなら、チョーカーとかブレスレットとか、身に付けるものがいいんじゃない?」
「チョーカー……か…あ、これとかどう?」
「うーーん……死神さんはもっとこう…"黒"ってイメージがあるんだよね…」



何十分も悩んだ結果、小さな銀色の十字架が付いている、黒いチョーカーに決めた。


「結構お高いじゃーん?Aちゃんやるぅ!」
「べ…別にさっちんが好きとか、そういうのじゃないから、ね……日頃から世話になってるし…」

「死神さんの言う通り、素直じゃないなぁ…」

41.宣告→←39.攻めと受け



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梓 桜 。(プロフ) - 同僚強制送還ありがとう…(?)思い出した場面で涙出ました…13推しなので素敵な作品に出会えてよかったですありがとうございます( ; ; ) (2020年2月16日 3時) (レス) id: f31cec74f3 (このIDを非表示/違反報告)
j - 最高かよ。今までの長編でぶっちゃけ一番のお気に入りですわw (2019年3月26日 15時) (レス) id: dca4a7bbac (このIDを非表示/違反報告)
樹雨(プロフ) - アレスさん» 実は長編を書くのは得意ではなくて、短編集がよく続けやすいんです…この小説を一作品で終わらせてしまった分、新作頑張ります! (2018年6月23日 0時) (レス) id: 80e4f91f72 (このIDを非表示/違反報告)
樹雨(プロフ) - Xシェンさん» 不定期更新で何日も空いてしまう時もありましたが、飽きずに読んで頂いて嬉しいですー!新作はもっと頑張りますよ! (2018年6月23日 0時) (レス) id: 80e4f91f72 (このIDを非表示/違反報告)
アレス - 読んでいてとても楽しかったです!お疲れ様でした。さっちんとアダムの短編集、楽しみにしてますね!(≧▽≦) (2018年6月22日 20時) (レス) id: 820c60ea51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:樹雨 | 作成日時:2018年5月6日 13時

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