37.抉る ページ38
13 side
「おいマルコス」
「んー?なんだ死神さんか」
疲れて眠ってしまったAをそっと置いて、丁度帰って来たところのマルコスに声を掛けた。
様子からして、何も自覚していないらしい。
「お前……ふざけんなよ…」
「え…急にどしたの……」
「俺は!!」
抑えられなくなって、マルコスに歩み寄り胸倉を掴み上げる。
手は出さないって決めてたけど仕方ない。
「俺は!お前がそんなことする奴じゃないって信じてたから!!Aを任せたんだよ!!なのにお前は…!!」
「まっ待ってよ!何の事!?」
「此の期に及んでシラ切るか……」
「違うってば!本当に覚えがなくて…!」
「……」
本当に自覚がないなら言っても仕方ないと思い、Aから聞いたことを話す。
「ああ……それは…」
「間違ってないか?」
「僕の行動自体は本当だけど……誤解だよ」
「…誤解?」
「その子は、ちょっと前僕に告白してきた女の子。しつこくせがんできたから仕方なくやったの」
「……でもAの心を引き裂いたのは変わりないよな」
「…で、も……」
「ま、どうするか考えとけ」
「……」
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梓 桜 。(プロフ) - 同僚強制送還ありがとう…(?)思い出した場面で涙出ました…13推しなので素敵な作品に出会えてよかったですありがとうございます( ; ; ) (2020年2月16日 3時) (レス) id: f31cec74f3 (このIDを非表示/違反報告)
j - 最高かよ。今までの長編でぶっちゃけ一番のお気に入りですわw (2019年3月26日 15時) (レス) id: dca4a7bbac (このIDを非表示/違反報告)
樹雨(プロフ) - アレスさん» 実は長編を書くのは得意ではなくて、短編集がよく続けやすいんです…この小説を一作品で終わらせてしまった分、新作頑張ります! (2018年6月23日 0時) (レス) id: 80e4f91f72 (このIDを非表示/違反報告)
樹雨(プロフ) - Xシェンさん» 不定期更新で何日も空いてしまう時もありましたが、飽きずに読んで頂いて嬉しいですー!新作はもっと頑張りますよ! (2018年6月23日 0時) (レス) id: 80e4f91f72 (このIDを非表示/違反報告)
アレス - 読んでいてとても楽しかったです!お疲れ様でした。さっちんとアダムの短編集、楽しみにしてますね!(≧▽≦) (2018年6月22日 20時) (レス) id: 820c60ea51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹雨 | 作成日時:2018年5月6日 13時