20.喧嘩 ページ21
メグメグ side
「お前なんか…お前なんか!!消えちまえ!!」
「ちょっアタりん!落ち着い…ゔぁあ!?」
「ねえ!アタりんもマルマルもやめてよ!!怪我なんかしたら……っぎゃ!?」
「るっせえ!メグメグは引っ込んでろ!!」
休日に、アタりんと夜まで出掛けて遊んだ帰り道。
急にアタりんがある家の前で立ち止まり、インターフォンを押した。
どうやらその家はマルマルの家らしく、 本人が出てくると同時にあろうことか殴りかかっていた。
理由は分からないけど、その日のアタりんの様子はどこか可笑しくて……なんかこう、稀にぼーっとする感じ。
「潰す!!お前なんか……!」
「待ってってば!せめて理由を…アタりん!?」
「殺す…殺す殺す殺す殺す!!」
度重なる攻撃に、マルマルも限界。
とにかくこの場に、誰でもいいから助けが必要だった。
「……そうだ、ハビー…Aちゃんに来てもらえば…!」
急いでAちゃんに電話をかけるも、出ない。
家の場所も知らないし……これにかけるしか…
「お願い……早く…早く……!!」
その時、がちゃりと音がして応答したことを知らせる。
「あっ!!Aちゃん!今すぐマルマルの家に……」
「わり、Aじゃなくて俺なんだ。急用っぽいからな……で、どうしたんだよ?お前あの時のピンク色の嬢ちゃんだよな?」
「う、うん、そう!この際死神さんでもいい!今すぐマルマルの家に来て!!場所は……」
「ん、了解。マルコスの家なら今日Aが行ってたから場所は分かる。すぐ隣だ」
「ほんと!?じゃあすぐに来て!アタりんとマルマルが喧嘩してるの!!」
そう言うと電話は切れ、すぐ隣にある家からがちゃりと音がした。
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梓 桜 。(プロフ) - 同僚強制送還ありがとう…(?)思い出した場面で涙出ました…13推しなので素敵な作品に出会えてよかったですありがとうございます( ; ; ) (2020年2月16日 3時) (レス) id: f31cec74f3 (このIDを非表示/違反報告)
j - 最高かよ。今までの長編でぶっちゃけ一番のお気に入りですわw (2019年3月26日 15時) (レス) id: dca4a7bbac (このIDを非表示/違反報告)
樹雨(プロフ) - アレスさん» 実は長編を書くのは得意ではなくて、短編集がよく続けやすいんです…この小説を一作品で終わらせてしまった分、新作頑張ります! (2018年6月23日 0時) (レス) id: 80e4f91f72 (このIDを非表示/違反報告)
樹雨(プロフ) - Xシェンさん» 不定期更新で何日も空いてしまう時もありましたが、飽きずに読んで頂いて嬉しいですー!新作はもっと頑張りますよ! (2018年6月23日 0時) (レス) id: 80e4f91f72 (このIDを非表示/違反報告)
アレス - 読んでいてとても楽しかったです!お疲れ様でした。さっちんとアダムの短編集、楽しみにしてますね!(≧▽≦) (2018年6月22日 20時) (レス) id: 820c60ea51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹雨 | 作成日時:2018年5月6日 13時