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15.昼休み ページ16

「まーーるこすーここ分からん」
「えー?簡単じゃんこんなの」
「マルコスの基準と一緒にされても分かんないんだよ…」

昼休み、机に突っ伏しながらマルコスを呼ぶと、すぐに来てくれた。


そのあたりやっぱり優しいと感じる。

「てかさっき女の子に告白されてる途中だったよね。返事しなくてよかったの?」
「僕を呼んだ張本人が言う〜?」
「向こう優先していいのに…」
「Aちゃんは最優先なのー!」


しばらくマルコスに教えてもらっていると、座っていた椅子が少し浮いた。

「うわっ」
「んもー君ら距離近過ぎー…俺ちゃん嫉妬しちゃうぅ」
「さっちん……いたの…」
「ずーっとAの机に座ってたぜ」
「うっそ……」
「てか君…さっちん、だっけ。学校まで付いて来るんだね」
「ん、まあな」


その直後に予鈴が鳴り、昼休みの終わりを告げる。

「あっ!次体育じゃない!?」
「うぇ?っほんとだ!!早く着替えて!」

この学校には不思議と更衣室がなく、全員教室で着替えている。

そういえば周りの人がちょこちょこ着替えてた気がする。


「…僕の目の前で堂々と着替えるとかAちゃん無防備が過ぎるよ……」
「はぇー?」
「そ、そこの死神がいなかったら僕襲ってたんだからねっ!ばぁか!!」

急に顔を赤くして外へ走って行った。
ちょっと可愛かった…かも


「…必死だよなァ彼奴。あ、俺はもう襲う準備出来てるけど〜?」
「いらないって……じゃあ私体育館行くね」
「いやぁせっかく誰もいない教室なんだしさ?ちょーっと遊んで行こうぜ」
「無理無理無理……誰か来るって…!」

「へえ。遅刻することより誰か来ること心配してんのか……その言葉、了承って受け取りま〜す」
「違うってば!!」
「しっ……本当に誰か来たらどうすんだよ」


授業に遅れれば成績も下がる。

でも逃げ出せば帰って何をされるか分からない。

16.微劣等→←14.分からない



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梓 桜 。(プロフ) - 同僚強制送還ありがとう…(?)思い出した場面で涙出ました…13推しなので素敵な作品に出会えてよかったですありがとうございます( ; ; ) (2020年2月16日 3時) (レス) id: f31cec74f3 (このIDを非表示/違反報告)
j - 最高かよ。今までの長編でぶっちゃけ一番のお気に入りですわw (2019年3月26日 15時) (レス) id: dca4a7bbac (このIDを非表示/違反報告)
樹雨(プロフ) - アレスさん» 実は長編を書くのは得意ではなくて、短編集がよく続けやすいんです…この小説を一作品で終わらせてしまった分、新作頑張ります! (2018年6月23日 0時) (レス) id: 80e4f91f72 (このIDを非表示/違反報告)
樹雨(プロフ) - Xシェンさん» 不定期更新で何日も空いてしまう時もありましたが、飽きずに読んで頂いて嬉しいですー!新作はもっと頑張りますよ! (2018年6月23日 0時) (レス) id: 80e4f91f72 (このIDを非表示/違反報告)
アレス - 読んでいてとても楽しかったです!お疲れ様でした。さっちんとアダムの短編集、楽しみにしてますね!(≧▽≦) (2018年6月22日 20時) (レス) id: 820c60ea51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:樹雨 | 作成日時:2018年5月6日 13時

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