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#4 ページ5

【ななもり。side】

Aに初めてお兄ちゃんと言われたが、その時のAの表情が少し暗かった気がする。

そんな事を考えて居ると母が帰って来た。

買い物が終わったのだろう。

俺の家は分かっていた人も居ると思うが、母と俺とAだけだ。

父は…

いや、この話はやめよう。

気分が悪くなる。

母「優斗。あの…まだAの部屋が片付いて無
いから今週中は一緒に優斗の部屋を一緒に使
ってくれない?」

 「分かった。」

その隣で話を聞いて居たAも頷いて返事を為た。

その事を伝えると早足で何かの準備を始めた。

夜のシフトだ。

母は朝から夜までぎっしりと仕事で埋まって居る。

俺達の学費や生活費を払わないといけないからだろう。

ちなみに俺は高1。

興味が無い人も居るだろう。

知らないが。

母「じゃあ行って来るね!」

 「じゃあね。」

母はいつも明るい。

そして何よりも俺達を大切に為てくれる。

俺はそんな母が好きだ。

マザコンまではいかないけどね。

まぁ、一言で言うと「感謝」かな…

そろそろ晩ご飯を作る。

何が良いだろうか。

とりあえずAに聞く。

 「何か好きな料理在る?」

 『…お兄ちゃんが作った料理なら何でも好きだ
よ。』

その言葉は嬉しいが何を作るか迷う。

何か良い物は無いか冷凍庫を漁る。

ちょうど良い位のひき肉が在る。

ハンバーグかな。

俺は材料を出し作り始める。

玉葱をみじん切りして、ひき肉の中に入れる。

そんな工程を為て居るとリビングからキッチンへとテクテク歩いて来るAが見えた。

 「…手伝う?」

どうせ独りで作っても楽しくないし。

 『うん…』

 「じゃあひき肉をこねてくれる?」

そう言うと手を洗いひき肉をこね始めた。

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作者名:ぴぃす_ | 作成日時:2021年4月16日 17時

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