#13 ページ14
【ななもり。side】
朝、俺は7:00位に起きた。
もう7:00なのに肌寒い。
窓の外からは地面に強く打ちつける雨音がする。
この時間帯になると起きているはずのAが見当たらない。
まだ寝ているのかな…?
そう思いAのベッドに近づくが姿は無い。
俺は違う所にAが居ると考え勢いよく振り返った。
目の前にある小さな机に小さな紙が置いてあった。
其所には小さな字で別れと謝罪の言葉が書かれていた。
見るからにAの字だと予想出来る。
見た目は落ち着いているようだが、
内心一切落ち着いていない。
とにかく速くお母さんに伝えなければ…
Aは何でこんな事をしたんだ!
速く見つけ無ければいけない。
この雨だと長くは外に居られない
そんな事を考えているとお母さんにAの事を伝えず紙を渡して走り出していた。
ただ一心不乱に
Aの声が頭の中で聞こえる度、
どんなに息が切れて倒れそうになったとしても
走り続けた。
最愛のAを探しに
「駄目なお兄ちゃんでごめんな…」
A、帰ろうお兄ちゃんと
心配なんて要らないから。
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作者名:ぴぃす_ | 作成日時:2021年4月16日 17時