第三十七話 ページ38
その後、最近の調子はどうだとか、大学はどんな感じなのかとか雑談をしているうちにボーダーに到着し、あったかい飲み物を買って屋上へと向かった
伊「で、聞きたいことってなんですか?」
風「『鬼殺隊』この名前を知っているか」
伊「………どこでそれを?」
風「その返答なら知っていると言うことだな」
伊「なんで風間さんが知ってんの」
風「レポート作成のために大学の図書館を漁っていたんだが、その時に『善逸伝』というのを見つけてな」
伊「あぁ〜そういえば複製あげたとか言ってたな。で、何でそこから俺に聞いてきたんですか」
風「その善逸伝には伊黒いつも言っている呼吸と言うものが書かれていたからな。もしかしたらも思って聞いてみたんだが本当に一緒とはな」
伊「そういうことですか。なら納得です。でも、あの本の内容あんまり信じない方がいいですよ。大枠は正確なんですけど、何箇所かすごい捏造されているので。それより正確なのは何個かあるんですけど、その一つがうちの家にある、曾祖母が残した日記です。それは鬼殺隊のトップだった産屋敷家に残されている報告書とも内容が一致している所が多くありました」
風「!!お前の家にもあるのか」
伊「ええ、読んでて気分がいいものじゃないですけど、家宝になってるので」
風「読ませてくれないか?」
伊「いいですけど、人に見せるために書いているわけではないのでどうでもいい内容とかも入ってますし、読みにくいですよ」
風「…訳はないのか?」
伊「ないですね。俺の家だと読まないで、重要なことだけ口伝で伝わるので」
風「なら中身は知ってるんだな?教えてくれ」
伊「……いいですけど…気分悪くなっても知らないですよ?」
風「ああ、構わない」
伊「……なら分かりました」
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作者名:くさったたまご | 作成日時:2022年9月5日 6時